子どもたちに夢を与え続け、今や親子二世代、三世代で楽しむ家庭も多い「スーパー戦隊シリーズ」。
1975年の「秘密戦隊ゴレンジャー」から始まり、約50年もの長い歴史を誇る国民的特撮シリーズです。
「一番人気があったのはどの作品?」
「最近の戦隊モノって、正直どうなの?」
「なんで終了しちゃうの?」
そんな疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
視聴率の低下やグッズ売上の急減が指摘され、ついに2025年の50周年記念作をもってシリーズが終了することが発表されました。
本記事では、「視聴率」「映画興行収入」「グッズ売上」という3つのデータに基づき、歴代スーパー戦隊の人気ランキングと、シリーズが直面していた厳しい現実を分かりやすく解説します。
あなたの好きだった戦隊はランクインしているでしょうか?ぜひ最後までご覧ください。
【決定版】スーパー戦隊シリーズの人気ランキングTOP5!最強はどの戦隊?
まずは、全49作品(2025年作品含む)の中で、特に人気が高かった作品を「視聴率」と「映画興行収入」の2つの指標でまとめました。
視聴率で見る!歴代最強人気TOP5
テレビ番組の人気を測る最も分かりやすい指標が「視聴率」です。
特に平均視聴率で歴代トップ5に輝いたのは、こちらの作品です。
| 順位 | 作品名 | 平均視聴率 | 最高視聴率 | 放送年 |
| 1位 | 秘密戦隊ゴレンジャー | 16.1% | 22.3% | 1975年 |
| 2位 | 電子戦隊デンジマン | 13.5% | 18.6% | 1980年 |
| 3位 | 太陽戦隊サンバルカン | 12.5% | 18.4% | 1981年 |
| 4位 | 大戦隊ゴーグルファイブ | 12.3% | 15.8% | 1982年 |
| 4位 | 超新星フラッシュマン | 12.3% | 16.3% | 1986年 |
歴代1位はシリーズ初代の「秘密戦隊ゴレンジャー」。
平均視聴率16.1%、最高視聴率は22.3%という驚異的な数字を記録し、スーパー戦隊シリーズを国民的コンテンツへと押し上げました。
1970年代から1980年代初期の作品が上位を独占しており、この時代がシリーズの「黄金期」であったことが分かります。
映画の強さで見る!人気TOP5
次に、映画館での人気、つまり「興行収入」で見たランキングです。
| 順位 | 作品名 | 推定興行収入 | 年度 |
| 1位 | ゴーカイジャー 199ヒーロー大決戦 | 約10億円 | 2011年 |
| 2位 | ゴーカイジャー 空飛ぶ幽霊船 | 約8.5億円 | 2011年 |
| 3位 | 2010年代の平成映画群 | 約10~13億円 | 2010-2015年 |
| 4位 | ルパンレンジャー VS パトレンジャー | 約13億円 | 2018年 |
| 5位 | キラメイジャー関連映画 | 約12億円 | 2020-2021年 |
映画で最も強い人気を見せたのは、シリーズ35周年記念作「海賊戦隊ゴーカイジャー」関連の作品です。「199ヒーロー大決戦」では、過去34戦隊・199人のヒーローが登場するというお祭り騒ぎで、往年のファンも劇場に駆けつけました。
近年では「ルパンレンジャー VS パトレンジャー」や「キラメイジャー」も高い興行収入を記録しており、テレビ視聴率とは別に、映画作品は根強い人気を持っていることが分かります。
【悲報】スーパー戦隊が不人気に?最近の視聴率とグッズ売上の実態
輝かしい歴史を持つスーパー戦隊ですが、最近は「不人気」や「オワコン(終わったコンテンツ)」といった厳しい声も聞かれます。
ワースト5は?視聴率が低い作品ランキング
まず、視聴率が低かったワースト5作品です。
| 順位 | 作品名 | 平均視聴率 | 最高視聴率 | 放送年 |
| 1位 | 騎士竜戦隊リュウソウジャー | 2.6% | 3.7% | 2019年 |
| 2位 | 宇宙戦隊キュウレンジャー | 3.0% | 3.8% | 2017年 |
| 2位 | 快盗戦隊ルパンレンジャー VS 警察戦隊パトレンジャー | 3.0% | 4.5% | 2018年 |
| 4位 | 動物戦隊ジュウオウジャー | 3.4% | 5.1% | 2016年 |
| 5位 | 烈車戦隊トッキュウジャー | 3.8% | 5.4% | 2014年 |
黄金期の平均視聴率が10%を超えていたのに対し、2010年代後半の作品は軒並み2%~3%台という衝撃的な結果になっています。
スーパー戦隊はなぜ人気が落ちた?3つの大きな理由
なぜ、ここまで視聴率が急落してしまったのでしょうか。主な理由は3つ考えられます。
- 放送時間帯の変更
- 長らく「日曜朝7:30」の放送枠が定着していましたが、2017年10月から「日曜9:30」へと移動しました。これにより、従来の視聴習慣が崩れてしまったことが大きな要因とされています。
- 市場環境の悪化(グッズ売上の激減)
- シリーズを支える「トイホビー(おもちゃ)」の売上が、2018年以降に急激に落ち込んでいます。
- ライバルの台頭と少子化
- 「プリキュア」シリーズや「仮面ライダー」「ウルトラマン」シリーズといった他の子ども向け番組との競争が激化。
- ターゲットとなる子どもの数の減少(少子化の影響)
グッズ売上が4年で75%減!?衝撃のデータ
スーパー戦隊シリーズの人気低下で、特に深刻なのが「おもちゃ」など関連グッズの売上です。
スーパー戦隊関連のおもちゃを手掛けるバンダイナムコホールディングスの発表によると、スーパー戦隊シリーズ全体の売上は、たった4年間で売上が約75%も減少してしまいました。
- 2018年:194億円 ⇒ 2021年: 52億円
「少子化で子どもが減ったから仕方ない」と思うかもしれませんが、実はそれだけが理由ではなさそうです。
- 『プリキュア』シリーズ:売上は2倍以上にアップ!
- 『ウルトラマン』シリーズ:好調をキープ。
同じ特撮ヒーローである「仮面ライダー」や「ウルトラマン」は、「シン・仮面ライダー」や「シン・ウルトラマン」といった大人も楽しめる映画が大ヒットし、昔からのファンを呼び戻しつつ、新しいファンも獲得することに成功しています。
つまり、子ども向け市場全体が冷え込んでいるのではなく、スーパー戦隊シリーズだけが急速にファンを失い、選ばれなくなってしまったという、非常に厳しい状況が起きているのです。
歴代スーパー戦隊49作品 視聴率一覧
最後に、50年の歴史を視聴率データと共に振り返ります。
あなたの思い出の作品は、どのくらいの視聴率だったでしょうか?
| 順位 | 作品名 | 放送期間 | 平均視聴率 | 最高視聴率 |
| 1 | 秘密戦隊ゴレンジャー | 1975-1977 | 16.1% | 22.3% |
| 2 | ジャッカー電撃隊 | 1977年 | 9.8% | 13.6% |
| 3 | バトルフィーバーJ | 1979-1980 | 12.0% | 16.8% |
| 4 | 電子戦隊デンジマン | 1980-1981 | 13.5% | 18.6% |
| 5 | 太陽戦隊サンバルカン | 1981-1982 | 12.5% | 18.4% |
| 6 | 大戦隊ゴーグルファイブ | 1982-1983 | 12.3% | 15.8% |
| 7 | 科学戦隊ダイナマン | 1983-1984 | 10.6% | 16.9% |
| 8 | 超電子バイオマン | 1984-1985 | 10.5% | 13.6% |
| 9 | 電撃戦隊チェンジマン | 1985-1986 | 11.1% | 16.1% |
| 10 | 超新星フラッシュマン | 1986-1987 | 12.3% | 16.3% |
| 11 | 光戦隊マスクマン | 1987-1988 | 11.4% | 15.3% |
| 12 | 超獣戦隊ライブマン | 1988-1989 | 10.5% | 14.6% |
| 13 | 高速戦隊ターボレンジャー | 1989-1990 | 7.6% | 12.2% |
| 14 | 地球戦隊ファイブマン | 1990-1991 | 6.5% | 13.3% |
| 15 | 鳥人戦隊ジェットマン | 1991-1992 | 7.1% | 12.0% |
| 16 | 恐竜戦隊ジュウレンジャー | 1992-1993 | 7.1% | 13.2% |
| 17 | 五星戦隊ダイレンジャー | 1993-1994 | 7.0% | 9.6% |
| 18 | 忍者戦隊カクレンジャー | 1994-1995 | 5.7% | 9.0% |
| 19 | 超力戦隊オーレンジャー | 1995-1996 | 4.5% | 6.4% |
| 20 | 激走戦隊カーレンジャー | 1996-1997 | 4.8% | 6.7% |
| 21 | 電磁戦隊メガレンジャー | 1997-1998 | 6.5% | 9.6% |
| 22 | 星獣戦隊ギンガマン | 1998-1999 | 7.9% | 10.8% |
| 23 | 救急戦隊ゴーゴーファイブ | 1999-2000 | 6.6% | 8.7% |
| 24 | 未来戦隊タイムレンジャー | 2000-2001 | 7.1% | 9.8% |
| 25 | 百獣戦隊ガオレンジャー | 2001-2002 | 8.8% | 11.5% |
| 26 | 忍風戦隊ハリケンジャー | 2002-2003 | 7.5% | 9.6% |
| 27 | 爆竜戦隊アバレンジャー | 2003-2004 | 7.1% | 9.3% |
| 28 | 特捜戦隊デカレンジャー | 2004-2005 | 7.1% | 8.6% |
| 29 | 魔法戦隊マジレンジャー | 2005-2006 | 7.7% | 9.8% |
| 30 | 轟轟戦隊ボウケンジャー | 2006-2007 | 6.7% | 9.7% |
| 31 | 獣拳戦隊ゲキレンジャー | 2007-2008 | 5.2% | 6.8% |
| 32 | 炎神戦隊ゴーオンジャー | 2008-2009 | 5.1% | 6.6% |
| 33 | 侍戦隊シンケンジャー | 2009-2010 | 5.9% | 7.5% |
| 34 | 天装戦隊ゴセイジャー | 2010-2011 | 5.4% | 7.6% |
| 35 | 海賊戦隊ゴーカイジャー | 2011-2012 | 5.0% | 6.6% |
| 36 | 特命戦隊ゴーバスターズ | 2012-2013 | 4.1% | 5.3% |
| 37 | 獣電戦隊キョウリュウジャー | 2013-2014 | 3.9% | 5.3% |
| 38 | 烈車戦隊トッキュウジャー | 2014-2015 | 3.8% | 5.4% |
| 39 | 手裏剣戦隊ニンニンジャー | 2015-2016 | 3.9% | 5.2% |
| 40 | 動物戦隊ジュウオウジャー | 2016-2017 | 3.4% | 5.1% |
| 41 | 宇宙戦隊キュウレンジャー | 2017-2018 | 3.0% | 3.8% |
| 42 | 快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー | 2018-2019 | 3.0% | 4.5% |
| 43 | 騎士竜戦隊リュウソウジャー | 2019-2020 | 2.6% | 3.7% |
| 44 | 魔進戦隊キラメイジャー | 2020-2021 | 不明 | 不明 |
| 45 | 機界戦隊ゼンカイジャー | 2021-2022 | 不明 | 不明 |
| 46 | 暴太郎戦隊ドンブラザーズ | 2022-2023 | 不明 | 不明 |
| 47 | 王様戦隊キングオージャー | 2023-2024 | 不明 | 不明 |
| 48 | 爆上戦隊ブンブンジャー | 2024-2025 | 不明 | 不明 |
| 49 | ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー | 2025年- | – | – |
2025年、50周年でついにシリーズ終了へ
1990年代から2000年代にかけても7%~9%台を維持していましたが、2010年代以降は右肩下がりが続いています。
そして、この厳しい状況の中、2025年に50周年を迎えた「ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー」をもって同シリーズは終了することが発表されました。
半世紀にわたり子どもたちに「正義」と「仲間」の大切さを伝えてきたシリーズが終わるという事実は、多くのファンにとって衝撃的なニュースとして伝えられました。
まとめ
今回は、スーパー戦隊シリーズの歴代人気ランキングと、近年の厳しい状況についてデータをもとに解説しました。
- 視聴率歴代1位は、初代「秘密戦隊ゴレンジャー」(平均16.1%)。
- 映画興行収入1位は、35周年記念作「ゴーカイジャー 199ヒーロー大決戦」(約10億円)。
- 近年は視聴率が2%台に低迷し、グッズ売上も4年で75%減と苦戦している。
- 放送時間帯の変更、市場の変化、少子化が複合的な要因となっている。
- 2025年の50周年記念作「ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー」をもって、シリーズが終了することが発表された。
黄金期を知るファンにとっては寂しい現実かもしれませんが、50年間もシリーズが続いたこと自体が偉業です。
突然に最後の戦隊シリーズとなった「ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー」の活躍を、最後まで見届けましょう!


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